風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その202)

『何事も段階が大事。足場を固めてから人は飛躍する』


 粉々の灰にしてやろうか!!(挨拶)


 薄っすら曇っていたが、やはり晴れ。昨日までと比べると、気温は少し下がったか。
 夕方に帰宅してPC机で使っている椅子に座ると、いきなり、ペキッ、という貧相な音と共に背もたれが外れて、ひとりバックドロップかましてしまうところだった(つまり回避した)。調べてみると背もたれの高さを調節する部分をカバーしているプラスティックパーツが割れて、上方に飛び出たために、背もたれもそれに引き摺られて抜けてしまったようだった。
 もう15年ほど使っている椅子なのでガタがきているのだな、と思い、思い切って廃棄しようと――――だが断るこの風鈴製作者、電子機器以外で壊れたものを修理も試みずに捨てたことは一度もない!(ドギャァーン!)
 …ジョジョ風に宣言してみたが、実のところ大したことはなく、当該箇所を完全に分解して、割れたパーツを強制的に接合して、組み立てるだけで直ってしまった。ただし瞬間接着剤ではつかない素材だったため、通常の接着剤を使用した上で、テープと万力で調整。割れた際に欠けて飛散してしまった分、やや歪みが生じてしまったが、上下逆転させて使用できるパーツでもあったので、試しにそうしてみると思いの他うまくいった。そうすることで今度は背もたれを前方に倒す場合に不安が生じるが、そんな動作はほとんどやる機会がないので良しとする。


 こういった物理的機構のモノはマニュアルや専門知識がなくとも、ちゃんと構造を理解しながら作業すれば必ず直るので、余裕があるときにちょっと手を出してみるにはちょうどいい作業だ。電気工作のように失敗の恐れは小さいので、作業上の高揚感やスリルには欠けるが。