風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(5年目その15)

『理想を追うのは良いことだが、理想を絶対視することは身を滅ぼす』


 今さらIE8を使い始めたんだ。(挨拶@便利な機能に数倍する無駄機能)


 なんか暖冬みたいな長期予報が出ていたと思うのだけれど、実際には頻繁に寒気が南下し、北日本日本海側は大雪という冬らしい冬になっている。個人的には結構なことだけど、雪国の人は苦労していることだろう。嬉しいのはスキー場関係者くらいか。
 例えば、完璧主義者という言葉があるが、しかし言葉の通り、本当に完璧な状態以外をけして認めないというような人はまずいない。そういうふうに振る舞っている人は多いだろうが、本人が意識しているにしろ、していないにしろ、どこかで妥協はしているものだ。何故なら、そうしていなければ肉体的にも精神的にも破綻せざるを得ないからである。
 この世に永遠なるモノが存在しないのと同様に、完全であるモノもまず存在し得ない。そういったものを本気で追い求めてしまうことは、言わば無いものねだりに等しいわけで、永久に手に入れられないものに手を伸ばし続けることになる。言い換えるなら、絵の中のモノを掴もうとすることと同じことだ。傍から見れば滑稽でしかなく、自身もいつかは疲れ果て絶望する。


 簡単に言うと、こうであるべきだ、と考えるのは健全であるが、こうでなくてはならない、と決め付けて、そこから動かないのは危険だということ。こういった観点からも、思考の自由は失うべきではない。