風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(5年目その7)

『全てが許される世界では責任は存在し得ない』


 “お”さない、“か”わいい、“し”ょうじょっ!(挨拶@ロリかっこいーっ!)


 風鈴製作者の在籍していた小学校では“お・か・し”の他に“あ”と“な”があって、“あ”が慌てない、“泣かない”だった。多分、パニックになるな、ということだったのだと思う。…にしても子供向けの災害時の心得で、泣くなって、今思うと凄いなぁ。
 例年通り、コミックマーケットに参加していたのだけれど、今回は2日目にはケイブ祭りというイベントに参加していた。始発で会場に向かって物販整理券を貰う列に並んだのだが、これまたコミケ同様、徹夜上等のイベント(どちらも禁止されているはずなのに)なので、貰った整理券は150番前後(少しぼかしておく)だった。結果的に欲しかったものはひとつを除いて買えたが、限定物でもないサントラが早々に売り切れるってどうなのだろう? まあ主催側としてはイベントありきで物販はオマケ扱いなのかもしれないので、それほど文句があるわけではないが(営利企業としては不可解極まるけど)。
 そういえば早朝、列に並んでいる際に、少し後ろの方にどう見ても10歳以下の子供が父親らしい男性と一緒に並んでいた。位置的に並んだ時間は5時を回っていたと思うので都の青少年育成条例には触れないのだけれど、やはり太陽も昇らないような時間から小さな子供を連れ回し、しかもイベントの列に並ばせるのは好ましいとは思えない。おそらく最終的には誰にとっても好ましい結果にはならないだろう。
 よく幼い子供の参加が非難されるのが知る人ぞ知るコミケの特徴のひとつなのだが、あれは純粋に危険だからこそそのように主張されているのである。頒布物に卑猥なものが多いとか、そういう問題以前に人が多すぎで衝突や転倒、酸欠の危険性が高く、また恐喝や置き引きといった犯罪も少なくない上に、イベント規模に対してそういった個々の問題に対応できるだけの人員が足りていないため、一般社会のようなケアがなされていない=さほど甘えの許されない場所なのである。少なくとも自分のことに責任の持てる人間でなければ参加はすべきではない(もちろんこれは大人も同様だけど)。


 ――――でもよりもよって徹夜列に小中学生が混じっていて、補導されたりもしてるみたいだけどねー。


 個人的には18歳未満は参加禁止でいいと思うのだけれど、やっぱりそれじゃ企業が納得しないのだろうなと想像できる。だからこそ企業を排除しろという意見も出るのだし、“創作の場たるコミケ”という観点からも妥当性も高いのだけれど、コミケが企業から相当な出展料をとって運営されているのも事実なので、そんな簡単なことでもない。根本的にイベント自体が巨大になりすぎてしまったことが原因なので、やはり問題の解決には規模の縮小が必要なのだと考える(企業ブースとそれ以外を分離して別イベントにするという意見も聞かれるけど、やはりそれだと企業は文句を言うのだろうな…)。