風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その349)

『均一化することの利点とは無理な負荷をかけないということだ』


 コーラさんは生きているに10,000トランザム。(挨拶)


 朝は寒かったが、昼間は晴れて暖か。もう春だ。少し前まで寒暖の差の激しさから体調を崩す人が周囲に多かったが、今はそんな様子はない。
 風鈴製作者はクレジット決済をする上で、一括以外を選択したことがない。カードの限度額を超えるような買い物なんてそうそうないし、それ以下の金額なら一括で問題なく支払えるからだ。わざわざ分割して手数料を支払ったり、リボ払いにして高い利息を取られることなんて考えられない。それが普通だと思う。
 しかし世間には不思議なくらい余分な代価を払いたがる人がいるようで、リボ払いを利用している人は相当数いるようだ。リボ払いの利点は毎月の払いを一定に保てることだが、しかし利率はだいたいの場合において年利15%ほどだ(ショッピング払いの場合。キャッシング払いは18%くらい)。つまり1万円の買い物で月換算で\125くらいの利息が取られることになる。もちろんこのくらいならば大したことがないように思うが(個人的には1万円の買い物で無意味に\125も取られることは充分にバカらしく感じるけど)、仮にこれが毎月3万円の買い物をリボ払いで続け、毎月の支払いを1万円に設定したままにしているとすると、半年後には\1,250、1年後には\2,500が手数料で取られることになる。もちろん元本も1年後には24万円に達していて、これもいずれ返さなくてはならない。リボ払いとは要するに支払いをひたすら先送りにする借金でしかない。現時点で支払いが可能にも関わらず他の些細な遊興などのお金を手元に残すために、借金を背負うことは実に愚かしいと言わざるを得ない。


 均一化を図り、局所的な負荷を軽減することは適切な行為と評価できる。しかしそのために負荷の総量を増やしたり、わずかな負荷をも忌避するような癖をつけるのは好ましいとは思えない。人間にはある程度の負荷も必要だからだ。