風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その345)

『疑うことが悪いのではない。疑っている様子を露わにすることこそが問題だ』


 日本番ちょ……いや、もう何も言うまい。(挨拶)


 晴れ時々曇り。それなりに太陽は顔を見せていたと思うが、しかしさほど気温は上がらなかった。
 疑うことを知らないのは無知に過ぎるし、疑うことをしないのは怠惰とすら言える。これは対象が他人であろうが、親兄弟であろうが関係なく、無条件に信用するというのは危険極まりないことだというのは、言うまでもないことだ。疑うことは良くないことだ、なんて本気で言っている人間がいるとすれば、その人は余程誰かに守られ続けてきて、その思想の危険性に気付きもしていないのだろう。
 確かに誰かをあからさまに疑うのは失礼だし、何よりも賢くない。それは疑わないことと同じくらい危険な行為だ。重要なのは疑っているということを相手に悟らせないようにすることで、そうすることによって不快感を与えずに、同時に相手の行動や言動の裏を取り、評価をするということだ。


 こういった過程なしに他人を信用・信頼するのは愚かだし、また信用・信頼されるのも迷惑だ。そうやって根拠のない信用や信頼は、たとえ事故による失敗においても、過度の失望に変わるからである。