風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その344)

『泣くにしろ何にしろ、子供は親の弱点を突くのが常道』


 急急如律令!(挨拶)


 昨晩の雨は速やかに上がり、急に曇ったり晴れたり、しかも風が強かったりで目まぐるしい天候。しかしとても温暖で過ごしやすい一日だった。
 たまに近所の駄菓子専門店で買い物をするのだが、やはりその性質上、小学生以下の子供が店内にはよくいる(そんな中にいい歳した大人がひとりで混じっているのである。正直、自分自身、キモイと思わないでもない)。子供だけの場合もあるが、やはり親に連れてきてもらう子が多く、アレが欲しい、コレが欲しい、とねだる姿は、昔と変わらない光景だ。
 子供がワガママを言う(=要求を聞いてもらおうとする)場合、まず泣くという手段があり、続いてとにかく叫ぶ、その場に居座るなどの行動に出る。“泣く”という行為には親の庇護欲を誘うという効果があり、その延長上に“叫ぶ”も一部含まれるだろう。しかし居座るという行為にはそういった効果はなく、むしろ親に苛立ちを抱かせる結果に終わるようにも思われる。だが、それでもその場に居座るという手段に訴える子供は多いのだから、やはり一定の効果はあるのだろう。おそらくは親の予定を狂わせようとすることで、親の妥協を引き出そうという打算であると思われる。また大勢の前で叫び、居座るなど、親の世間体に訴える効果もある。かくも子供はたくましく、賢い。


 ねだる、というとあたかも可愛らしいイメージを抱きがちだが、しかし驚くことなかれ、IMEで変換すると“ねだる”は“強請る”になるのだ。さらに“強請る”を再変換すると“ゆする”になる。つまり“ねだる”=“ゆする”なのだ(苦笑)。