風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その343)

『完成したと思うからこそ、次のステップが踏めなくなる』


 はい、イチゴ君は早く脳内三者面談やって、さっさと復活するように! 先生との約束だ!(挨拶@BLEACH


 曇り時々晴れ。やや暖かめで、冬の服装をしているとやや暑いと感じることも。ここ2週間ほど、晴れたり雨が降ったりと、日によって日照時間が大きく違う日々が続いているようだ。深夜になってから雨が降り出した。
 天動説が信じられていた時代に地動説が無条件に異端視されたように、ある程度の積み重ねをもって下地を為していない内容を主張して、常識とされているようなことを覆そうとしても、そうそう信用されるものではない。例として二宮忠八が軍属時に飛行機の製造を上申した際に、本当に空を飛んだら聞いてもよい、などという過程よりも先に結果を求めるというトンデモな返事だったという話がある。実は飛行実験は9世紀以降、世界のあちこちで行われているのだが、当時の日本ではそのくらい空を飛ぶというのはありえないと思われていたのである。
 現在、雌雄の別がある生物は交配によって子孫を残すのが常識とされている。一部の微生物や昆虫は単為生殖という雌単体での生殖を行うのだが、これらは短期間にとにかく数を増やす方法として用いているのであって、環境が悪化し、生存が困難になった際には次世代を有性生殖によって残し、休眠させるなどするものが多い。
 しかしこれに該当しないものもあり、昨日の読売新聞の記事によると、シロアリの女王が次代の女王を単為生殖で生み出しているという研究結果があるらしい。おそらくは次代の女王を自分と王の子供から選定すると、王の方が女王よりも長生きであることから、王の遺伝子が重複し続けるからだろうが、それにしても次代の女王だけ選択的に単為生殖するというのは、かなり常識からかけ離れた生態ではあるまいか(元々、一定の割合で単為生殖して、そこから次代の女王が選別されているだけかもしれないが)。


 科学分野ではまだまだ分かっていないことは多い。微生物の個々の生態なんて全然だし、大陸移動説も現状の理論では説明が付かない部分が多く、宇宙の果てなんて推測の域を出ないし、薬がどのように作用して効いているのかだって、結局は臨床の様子などから窺っているに過ぎない。教科書なんて50年後にはまったく違う内容になっているだろう。