『皆が幸せになるには、全員に一定以上の満足が必要だ』
性的なクドリャフカは逃げ出した!(挨拶)
朝から雨。気温は10℃くらいだったようだが、あまり寒くは感じられない。むしろ一部の環境では蒸し暑い。夕方からは風が強まり、突風に見舞われた。
『とらドラ!』10巻を買ってきて、即読了。まだスピンオフ2が読み終わってないんだけどねー。まあいい、以下、半ネタバレ注意。
個人的には、あくまでもジュブナイル的なエンターテインメント作品だったなぁ、という感じ。まあライトノベルだし、変にメッセージ性を強く押し出すよりは良かったのかと。
こういう書き方をすると反発を抱く人も多いと思うのだが、竜ちゃんが抱いた理想は、いわば聖人の思想なわけで、到底、現実を見据えたものでないことは明らかなはず(衛宮士郎の理想に近いよね)。まあ、まだ高校2年生だし、まだまだいろいろなことを学び続けることで、彼も徐々に折り合いをつけていくと思う。そんなことを娯楽小説内で書くことはないし、あれで良いのだろう。取りあえず彼の到達した結論を全肯定している大人の方は、もう少し現実を見つめてみるべきかと(もしいたら、だけど)。
個人的には大河ママが人間的で良かった。初対面の娘の友人にいきなり金銭を握らせて、がむしゃらに娘との接点を断とうとする辺り、実に必死で泥臭く、リアルだった。娘の意向などまったく無視だし、事情を知らない傍から見れば悪質そのものだが、現実にもこれに類する手段で親権を奪おうとする人もいるので、割りと自然な流れとして受け入れられた。大河も手段を選ばない気質だし、やはり親子なのだな、と納得できる部分だと思う。
やっちゃんについてもいろいろあるのだが、ここでは書かない。全巻からの流れの中で、ちょっと許容するにはDQN度が過ぎる部分が多いからだ。悪い人だとは思わないが…。そして、最後に竜ちゃんの出した結論は、ある意味で大河パパの思惑通りだったと記しておこう。大河パパ曰く、「親子の縁は切れない」
- 作者: 竹宮ゆゆこ,ヤス
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2009/03/10
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