風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その333)

『“人間”も情報である』


 あめでとう。ありがとう。(挨拶@やっぱ作者もあのラストは似てるって意識してるんだろうなぁ)


 とても寒く、昨日から続く雨は朝が過ぎた頃に雪に変わった。雨混じりではない、東京23区内での純粋な降雪は今冬初のようだ。しかし都心部では昼くらいには雨に戻った模様。
 漫画版『日本沈没』の最終巻が発売されて完結を見たわけだが、作画の問題やらなんやらと、いろいろ言われていたみたいだけど、個人的にはあの圧倒的な勢いで放たれる正論と糾弾は特筆すべき作品だったと思う。民族性を踏まえ、現在、この国に住む人間の問題点や異様さがよく描かれていると思うし、物語よりも物語っぽい政治家の在り方など、確かに現実のものだ。内に内に篭って、都合の良いストーリーを作り出して、それにそ沿ってはしゃぐ“オタク”は言うまでもなく気持ち悪いし、誰の言葉も聞かず、勝手に物事を清算した気になる滑稽さには目も当てられない。そういった一般に不快に感じるような、商業作品としては避けたい部分を突き続けたことは評価したい(もちろんそれは『日本沈没』というメジャーなバックがあってのことだけど)。――――陛下のお言葉の後で巨大台風消滅はやり過ぎだけどね。


 今後、物体のやり取りは少なくなり、同時に人間同士が現実で直接、接触することが圧倒的に少なくなるような社会になっていくだろう。しかしそれでも人間が相手にするのは、どこまでも人間である。それは相手の姿を目の前にしていようが、ネットワーク上であろうが変わらない。重要なのはそういうことだ。