風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その325)

『幻想からは逃れられない』


 値下げ交渉とか、意味解りません。(挨拶@ヤフオク


 続けて晴れて、寒い。湿度がさらに低いのか、昨日よりもやや寒く感じられた。深夜からは雨が降り出したものの、依然として寒いまま。予報では朝方には東京でも雪になる可能性アリ。
 たまにこの日記で、思い込みや本人にだけ都合の良い考えを指して“幻想”や“妄想”と書いているが、自分の行いや考えに対してこういった表現をされると、とても嫌がる人は多い。多分、全否定されているように感じるからだと思う(ここまで読んだ時点で、全否定以外なにがあるんだ、と思う人も多いだろう)。
 実際のところ、確かに否定的な意味合いは大きいが、しかし全否定というわけでもない。そもそも人間が受け取るあらゆる情報に対する“認識”とは、全てが幻想だ。外部からの刺激を受けた受容体からのシグナルを、脳がそのように適当に解釈しているに過ぎないのであって、つまり勝手な思い込みに過ぎない。それが真実であるとは限らないのだ(もちろん虚像であるとも限らないが)。そういったある種の妄想を元に導き出された考えや行動も、結局は幻想の延長だ。それは正誤の判定を受けることはなく、また判定すること自体にも意味はない。全ては個人のエゴだ。


 人間は文字や言語、数学や科学という共通標識を作って、他者との幻想の差異を埋めようとしてきた。しかしそれは未だ完全には程遠い。しかしいつかは埋め尽くすだろう。あと千年くらいだろうか(やったらやったで弊害が大きそうだが)。