風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その316)

『望みを叶えることが、必ずしも望みではない。それが人間』


 ――――終局を視た


 そこにヒトはなく
 ただ幻想に埋没したヒトガタがいた


 世界を支えるは七色の幼な子たち
 意味知らずしてそれを為す


 全ては人類の意志
 全ては望まれたこと


 反逆するは人間一人、人形一人、幽霊一人、…影一つ
 彼らは終局から再生の因果を引き出だす


 時を越え
 何もかもを変革するために


 たとえ、何一つ、自分たちに還ってこないとしても――――


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