風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その309)

『前提条件が定まった時点で、方向性が定まることは多い』


 役に立つなら、鬼はー内ー、みたいな時代。(挨拶)


 晴れ。朝は寒いが昼間はかなり暖かい。夕方から雲が出て、その向こうに三日月が朧がかって見えていた。
 Pasmoの利用拡大を巡ってパスモ加盟各社間で意見が割れているらしい。記事はココで。
 現状、PasmoSuicaとだけしか互換性がないため、事実上、首都圏でしか使えない。そういった利便性の低さから、顧客拡大どころか、いずれ顧客を奪われるのではないかという危惧から、Suica以外との互換性を持たせようという話し合いが行われているのだが、その費用負担を巡って各社で争っているようだ。記事内に、合弁組織の弱点が露呈した、と書かれているが、そんなことは始めから分かっていたことだ。そもそもPasmoSuicaの技術を使って作られたもので、当初からSuicaとの互換を行うことが前提だった。つまり流れからして必然であったJRグループ同士での電子マネーカードの互換展開に飲み込まれることが分かっていたはずなのである。
 Suicaの利便性が上がれば、マーケット力で劣るPasmoは顧客を奪われるのは当然だ。それを回避するためにはSuicaとの互換など行ってはいけなかったのである。しかし実際にはPasmoSuicaとの互換の道を選んだ。それが顧客の利便性を追求してのことだったのか、それとも単にそれが顧客獲得の大きな手段だという判断だった(実際、Pasmo発売当初は爆発的に利用者が増加した)のかは分からないが、現状のままではこれ以上の顧客増加は見込めないだろう。


 そういえばSuicaはコンビニなどJR直営以外の多くの店でも使えるが、Pasmoが基準になって使用できる店はあまり見かけない(生活彩家がそうだったような…)。個人的にはあまり知らないのだが、私鉄沿線だと多いのだろうか…。もし、Pasmoが独自に生き残るにはそういう方面に地道にアプローチするしかないだろう(今のままでも利用者が急速に減るわけではないと思うが)。