風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その304)

2回+集中攻撃の憎いヤツ

『少数のレアアイテムで引き付けるか、それとも種類を増やしコンプリートを目指させるか、それが問題だ』


 次はバズズかベリアルか。(挨拶)


 今日は朝は暖かだったが、そこからさほど気温が上がらず、結局、寒い一日だった。天気は晴れ。風はなし。
 ブラインド商品には、多くの場合、シークレットやレアと称した、他種と比べると封入率が低い商品がラインナップされている。大概、そういう商品は人気が高いモチーフが選ばれ、ファンの間で争奪戦になったり、ネットオークションで高値をつけたりすることもしばしばだ。
 無論、生産者側にしてみれば売り上げを少しでも高くするための策としてこういったやり方を採用しているのだが、稀にこれとはまったく逆の商法を採用したものもある。すなわち人気のあるモチーフを多く採用しつつ全体の種類そのものを多数にし、なおかつ混入率を均等に近くするのだ。これだけ聞くと簡単に好きなものが手に入りそうで、全体としてはあまり売れないのではないか、と思いがちだが、しかし知名度が高く、ファンが非常に多い場合に限っては、それでも充分な販売数が望めると考えられる。何故なら、重度のファン=マニアというものはコンプリートを目指すからだ。非常に多種類の商品を揃える過程には、どうしてもダブるものが出るし、同時に手に入らないものが出てくる。条件によっては、そういう状況を狙った商法も成り立つのである。


 もちろん誰かとトレードすればいいのだし、またはそれこそネットオークションで手に入れればよい。しかしこの国では何故か一般人同士の交換会が行われない傾向にあるし、様々な理由からオークションそのものを忌避する人も多い。つまり、そういう商法が成り立つ土壌があるのだ。