風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その296)

『遺そうとする意志とは、とどのつまり人の想いこそを遺そうとしている』


 病気になると所持現金がほとんど減らないようだ。(挨拶)


 だいたい晴れ。気温は冬らしく寒く、空気は乾いている。今冬は全体的にやや寒い印象だ。
 主に芸術作品や文化財のことだが、しかしかといって遺産や、あるいは“名”なども例外ではなく、そういった意思の元に後の世まで遺そうとするのだと思う。財産を子に遺すことはそれを用いて事を成して欲しいとか、または自分が積み上げたものを継承して欲しいとか、そういった何らかの想いを込めることがほとんどのようだし、名を揚げて後世に伝えようとすることは、やはり自身の存在を示す=価値観や思想を伝えるということだろう。


 別にそれがおかしいとか、傲慢だとかそういうことを思っているのではない。むしろそういった行動は人として普通のことだ。世の中や他人に対して何一つとして遺さない人間とは、つまりは社会に向かって意見するところがまったくないということだろう。しかし、そんな完全な世捨て人などそうそう居はしない。