風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その288)

『終わらせようとする意志と終わらせようとする力が伴えば、大抵のことは収まる』


 ぺた…。(挨拶)


 朝方は本当に寒く、どうやら近所にある小さな橋では氷が張っていた模様(たまに接触事故が起きていてガードレールが擦られている。狭い道で、しかもカーブを抜けた場所なのでスリップしてもあまり大事故にはならない)。日中は晴れて、少し暖かくなった。
 先月からイスラエルパレスチナ(正確にはハマスという勢力)間で戦闘行為が繰り返されている。例によってイスラエルパレスチナ領内ガザ地区に侵攻し、空爆を仕掛けて戦火が拡大しており、それに対してハマス側もさらに報復攻撃のミサイル弾をイスラエル側に撃ち込むという連鎖が続いている。
 この状態に対し、国連安保理は停戦決議を行ったし、各国でイスラエルに対する抗議デモが頻発しているようだ。しかし今のところ戦闘が終わる気配はない。当たり前だ。戦っている当事者にしてみれば、お前ら関係ないだろ、というのが本音だろう。そして事実として本来、ほとんどの国や人はあの戦いに関して無関係なのである。これはどう議論しようと覆せない。本質的に関係あるのは地理的に関係せざるを得ない周辺国と、どちらかの勢力に与して支援などを行っている国や組織だけだろう。
 では反戦デモ活動とは何なのかというならば、やはりあれは人道という形のお節介なのだと思われる。一般的に言って、無関係の人間のお節介など聞く耳持たないのが普通だ。それでも言うことを聞かせたいというならば、やはり武力を用いて、両者を戦えなくするしかない。あの戦いに関しては金銭でどうこうなるものではないからだ。これはいまや完全無視された国連決議も同様だ。


 極論だが、現状で第三者が両者を戦えなくなるまで痛めつけるなど容易だ。しかしそんなことをしても誰も得をしないからこそ、誰もそういった方向に進まずに、外野から口を挟むだけなのである。仮にだが、未来に世界人類全てが一定以上の財で満たされてからならば、ちゃんと段階を踏んで皆で彼らの飽くなき闘争を止めさせる方向に進むかもしれない。…それでも火種そのものはなくすにはさらに数百年の時が必要そうだけど。