風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その281)

『創造性こそが文化』


 なるほど、玉章だけは同格という表現ですね、分かります。(挨拶@ぬらりひょんの力)


 さらに晴天と乾燥は続く。無風も昨日と同様だが、さらに気温もやや上昇した感じ。この時期にしては暖かい。
 『鬼太郎』を始めとする妖怪をモチーフにした作品群を読んでいると思うことだが、この国の神秘に対する多用さや寛容さは群を抜いている。とにかく様々な要素を受容し、取り込んでいくという国民性ゆえだろうが、引いては明確な国家宗教が存在しないことが大きな理由だろう。
 人間社会とは一線を画す人外の存在は、多くの場合、その性質を善と悪に二分される傾向にある。これはやはり宗教上における神・天使や仏と悪魔や魔羅の対立といった二元論に根差している。その点で神道という元来、根源的な“敵”が存在しない宗教の影響下にあるこの国では、いずこかで悪とされた存在であろうとも、また違う地方では別の解釈がなされ、それが定着しやすい土壌があるのだろう。


 また島国であり、外敵の侵攻を受けにくいというのも二元論的な価値観に至らなかった理由かもしれない。二元的にならない、ということは創造性を広げることに繋がる。事実、この国が生み出した独自の文化は、他に類を見ない。そういう独自かつ多用な創造性こそがこの国の文化と言えるかもしれない。