風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その279)

『目指すべき場所を見据えない者が一喜一憂する』


 まーたタイトルの回数間違えてたよ…。(挨拶@3ヶ月ほど前から修正)


 晴れ。空気は乾燥し、若干の手荒れが見られる。スキンケアとかしなきゃかしらん?
 この時期、若い人、特に大学4年生の間で話題に上るのが、誰がどこの企業に就職したかだ。知名度の高い企業が挙がると感心したり、勤務地や部署によって悲喜こもごもである。
 今日も知人の大学生が、友人が共同印刷に内定して本社営業部勤務になった、という話をしていた。殊更に業界内で業績何位だとかそういう類の喧伝をしていたのだが、正直、個人的にそれがどう凄いのか判らないし、そもそも知人の友人がそういう有名な企業に入社することが、知人にどう関係するのか理解できなかった。それよりも何よりも、その話を聞いて思ったことは、この先、印刷会社の営業なんて大変だなぁ、というものだった。
 印刷業に限らず、物品を製造する業種の多くは、今後、徐々に縮小を余儀なくされることは間違いない。そんな中で営業を行って新たな仕事を取ってくるのは困難になり続けるだろう。無論、急に苦しくなるわけではないが、数十年先を見据えると製造業だけに携わって生きていくことは大きなリスクを伴うと予想される。そういった危険を回避するためにも、これから製造業で働き始める人は、相応の対策を打っておく必要がある。


 そういった忠告を角が立たないように遠回しに言ってみたのだが、そんな数十年後も先のことなんて判らないよ、と笑っていた。そのときになったら対処するから大丈夫だ、という意味なのかもしれないが、どうも、そのときになればどうにかなるよ、という楽観に過ぎないよう観察される。多分、こういう人が後になってから文句ばかり言うのだろう。