風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その270)

『特異なものを一般化しようとする心理は、ある場合において完璧主義となる』


 ここ数日、アニメイト2階が異常に混んでいる。(挨拶@冬厨か…)


 結局、深夜に差し掛かってから気温は大きく下がり、朝はとても寒かった。天気は快晴。しかし最高気温は一桁だった。
 昨日や12/16に書いたことにも若干繋がるが、何らかの議論をしているときに、特殊な例を挙げた上で反論する人がいる。例えばだが、あるお店でAという新しい品物を製造・販売するに際して、それが商品に加わることによる販売ラインの変化への対応や、製造者に対する最適なオペレーションは営業時における状況を想定して行うのが普通だ。しかしこういう場合にたまにいるのが、試作段階の状況を適用しようとする人がいるのである。試作段階とは、つまり実際にはお客が存在しない、なおかつ、商品の発案者や製造熟練者が試作を行うという“特殊な”状況だ。こういった余裕に満ちた状況から導き出された想定を一般化しようとするのは、とても危険であることは言うまでもないのだが、何故か、やってみればできるに違いない、みたいなことを主張して譲らない。他人の能力を信じている、と言えば聞こえはいいが、実際にはどんな状況にも耐え得る、完璧な仕事を他人に求めているに過ぎない。


 同様に、補助金などを交付する際にも、その条件では○○という状況にある人には交付されない、などの反論がある。確かにそういう意見を取り入れ、完璧に近づけようとすることは大事なのだが、重箱の隅をつつくように事細かな反論を繰り返し、完璧でなくてはならないという思想を抱き続けるのは危険だということだ。