風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その266)

『人は干渉する。人間であることを示すために』


 AzoLto――――!(挨拶)


 昨日の暖気が残り、昼過ぎまではとても暖かい。朝から曇りがちだったが、夕方前から急速に空気が冷やされ、雨に。日中の暖かさをイメージしたまま外出すると、凍えるほどの急激な温度下降だった。
 休みだったので、朝から新宿へ。何しに? 劇場版『空の境界 第六章【忘却録音】』を観に。以下、ネタバレしまくるので、回避推奨。
 まず先に書いておくと、原作の忘却録音と、アニメの忘却録音は完全に別物。観劇者に媚びている、とまでは言わないが、とにかく黒桐鮮花の少女らしさばかりが表現され、事件の内容は非常に簡略化されている。その影響で玄霧皐月がどういう人物なのか、ほとんど不明なままで終劇してしまう。かろうじて拾えるのは、彼の統一言語の表面的な効果くらいだろうか。ある意味で、彼に関しては、五章以上に原作を未読の人には意味不明だろう。


 玄霧皐月には強い思い入れがあるので、彼の行動原理やスタンスについて一切触れられていないのは残念。戦闘シーンがやたら派手だったり、サービスシーンが各所に見られることから、今回はあくまでもエンターテインメントに徹していると見るべきかもしれない(そんなことDVDの特典映像とかでやればいいのに…)。