風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その249)

『慣例からドロップアウトしたら2度と立ち入らせない? 別に構いませんが、何か?、みたいな』


 ここーで一発、キ・ヨ・シッ!(挨拶)


 朝はそこそこ晴れていたものの、昼過ぎから南北に伸びる寒冷前線通過に伴いぐずつき、突風と雷に見舞われる場面も。夕方以降は治まり、夜半前には止んだ。日中の気温は高く、この季節にしては汗ばむほど。しかし前線の通過後はシベリア気団の進入により冷えた。夜以降、日本海側は軒並み降雪。豪雪になる地域もありそうだ。
 職場に置いてあったスポーツ新聞の一面で、ドラフトを拒否してメジャーリーグに挑戦した選手は、帰国後、2〜3年間は日本のプロ球団では獲得しない、という内容の記事を見た。有力新人を海外に流出させない手段として日本プロ野球組織(NPB)が講じた策らしいが、まったくもって意味不明である。
 そもそも個人がどこのチームで野球をしようと自由だ。優れた選手は自らを評価し、よりよい条件を提示してくれる場所でプレーするのが当たり前だろう。それを、さも日本人選手はまず日本でプレーするのが当然だという姿勢は、まるで日本人選手は全員、日本球界が育ててやってるんだと言わんばかりである(多分、本当にそう思っているのだろう)。確かにプロ野球があることにより、野球人口が支えられ、プレーヤにも多少の恩恵があることは事実だが、しかし働く場所についてまで半ば脅されるようなマネをされるほどのことだろうか。
 もちろん有力な選手を日本に留め、プロ野球の振興を行いたいという“商業的意図”は理解できる。しかしプレーヤーは球界の道具ではないし、そもそもお金を稼いでいるのは他ならぬプレーヤーだ。球団を始めとする経営陣は持っている施設を提供し、組織を運営しているだけである。彼らは本質的には何もしていない。観客が楽しむコンテンツを提供しているのはプレーヤーだということ。もっとこのことを強く認識した方が日本球界の未来のためだと思うのだが…。


 たとえば大学の研究者が海外の研究所に就職したからといって、帰国後、就職差別されるようなことがあるだろうか。そんなことをすれば海外に出た研究者は2度と日本には帰ってこないだろう(もっとも研究者の場合、それ以前の問題で海外流出が激しいのだが)。