風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その246)

『ある一方に全てを委ねることが危険なのであって、それ自体が危険なのではない』


 キラッ☆(挨拶)


 昨晩までの予報だと夜半から雨となり午前中いっぱいは降り続くとのことだったが、しかし朝出かけるときにはもう止んでいた。最高気温は10℃だったらしいが、湿度のせいか、そんなに寒かった覚えはない。
 アメリカの自動車業界ビッグ3(ゼネラルモータース・フォード・クライスラー)が経営建て直しのために国に公的資金の投入を申し入れているらしく、その是非を巡ってかの国では相当な論議になっているようだ。確かに自由主義経済を謳ってきた以上、いかに大量の雇用を抱え、産業の中心にある存在だからといって、民間企業に国家の予算を恣意的に振り分けることは、今までのやり方を否定することになる。安易に判断は下せないだろう。
 問題の焦点は現在の経済状況にどの程度の緊急性があるのかだ。その度合いにおいては旧来のやり方を打ち捨ててでも早急に対処する必要がある。必ずしも今までのやり方を守り通す必要はない。状況の変化に応じて、構造や思想を変革していくこそが健全だと思うし、そういった工夫を行うことが、今までも、そしてこれからも、人間を高みに押し上げていくことは間違いない。


 ただ今回のビッグ3への公的資金の投入には、実行に伴って政府の監査が必要であることは言うまでもない。これを指して、社会主義的、全体主義的だ、という声を上げそうな人もいるが、なぜそれがいけないのかということをちゃんと論じる人は少なそうだ。別に風鈴制作者はそれがおかしいとは思わない。重要なのは適切な役割分担とバランスだ。