風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その241)

『人が嫌がらないことと、喜ぶことをすること。どちらが優先されるべきか』


 禁煙してても、吸いたいよー、吸いたいよー。(挨拶)


 朝から雨で、日中は真冬並みの寒さ。雨足はそれほどでもなかったが、吐く息は白かった。
 何やらまたたばこ税の増税が検討されている様子。1箱辺り\40〜60ほど増税する案が浮上しているようだ。記事はコチラで。
 記事内にも書かれているが、相も変らぬ“困ったときのたばこ税”状態で、自然と冷めた眼にならざるを得ない。別に増税するのは構わないが、なぜたばこ税なのかという疑問は残る。よく言われるのが、取りやすい、つまり反対する人が少ない、いたとしても嫌煙の風潮によって押し切ることができる、という考えだ。要するに、煙草を吸う人は周囲に害を為しているのだから、その代わりに金を差し出すのは当然、という意味不明な理屈なのである。しかし今現在、分煙は進み、煙害が深刻な状態になっている場所などほとんどないし、仮に喫煙禁止の公共施設で吸っている人間がいたとしても、それはモラルもなく空気も読めない極小数のすることだ。喫煙者全体にその罪を問うのはどうかしているとしか言いようがない。
 特定の品目を購入することで、その購入者の多くが周囲に迷惑を振り撒いているという意味では、酒類の方が圧倒的に被害を及ぼしやすい。酔って物を壊したり、街を汚したり、果ては人に罵声を浴びせたり、暴力を振るったりと数え上げれば限りが無い。極端な話、煙草を吸って人を殺す人はいないが、酒に酔って人を殺す人はそれなりにいる。どうしてたばこ税と同じくらい酒税が上がらないのだろう。実に不思議だ。


 風鈴制作者は煙草はまったく吸わないが、酒は付き合いでならそこそこ飲む。しかしどちらの方が不快な行為を目にしてきたかを言うなら、圧倒的に酒にまつわるものが多い。最近、車による来店客に酒を出すことが禁じられたらしいが、いっそ全公共施設での飲酒を禁じたらどうだろうか。喜ぶ人はとても多いと思う。