風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その230)

『無理にでも生かすことが素晴らしいと考えるのは浅はかと言わざるを得ない』


 ヘリウムガスを吸っても、あまり声が変わりません(苦笑)。(挨拶@風鈴制作者のことではございません)


 雲は残り続け、朝には雨が降っていた。いつ頃止んだかは不明だが、夕方までには上がり、再び曇りに。終日、気温の変動が小さく、15℃前後。しかし湿度がかなり高めのため、体感的には昨日までとあまり変わらない感じだった。
 半年の命と宣告された英国の13歳の少女が、延命策としての心臓の移植手術を拒否したという記事を見かけた。病院側が法的手段を持って手術の実施をしようとしたらしいが、少女が固辞したようだ。
 少女(とその家族)がどのような思想を持ってこういった結論を出したかは分からないが、個人的にはこういった意志の尊重がされるのは素晴らしいことだと考える。どのような場面であれ、意志を示した人間がその行動の自由を得ることは好ましいことだ。多分、この国ではなかなかこうはいかないだろう。何しろ一部では死ぬ死ぬ詐欺とまで呼ばれる募金収集団がすぐに群がってくる。そういった行為を必ずしも止めた方が良いとは思わないが、それでも命の尊厳とはなんなのか、一度、考え直して欲しいと思うことはある。


 命には限りがある。先を予測する能力に欠ける獣は、それゆえに潔く静かに果てる。だが、ある程度予測ができてしまう人間は、自分の命に対してある種の見切りが必要なのではあるまいか。