風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その217)

『10+5=15ではない。それが経営というものかもしれない』


 ときにはしくじることもあり、ちょっぴり悲しいときもある〜♪(挨拶)


 曇り。終日、太陽が顔を見せず(太陽の顔ってどこだろう)、やや気温も低めだった。文化の日は体育の日と並んで晴れとなる場合が多いらしく、NHKのアナウンサーがしきりに珍しいと口にしていた。それほど強調するようなことだろうか…。
 Panasonicが三洋電気に対してTOBを行って、子会社化することで基本合意したようだ。記事はコチラで。
 記事にもある通り、目的は電池だろう。各種通信デバイスのバッテリの主力であるリチウムイオン電池需要は今後も増加の一途を辿るだろうし、太陽光発電システムも世界的なエネルギー転換の流れを受けて、当分は大きな成長産業となる(もちろん絶対的な電力生産方法ではないので、未来においては消費者個別に対する商品として廃れるだろうけど)。他にも、ニッケル水素電池の充放電サイクルを格段に抑える技術を持っていたりと、現行の業績面においても三洋電機は特徴ある会社だ。
 産業界の再編としても興味深い。風鈴製作者が幼い頃には、家電産業においてこのような大手同士の買収や合併・吸収など考えられなかった。景気が良く、競合するいくつもの会社が、成長する資本経済に支えられていたからだ。その成長が止まり、停滞期に入った現在、同一業界内で多分化した状態ではやっていけなくなってきているということだろう。おそらく、今後しばらくはこういった大企業同士の合併が続くと思われる。


 かつての財閥と呼ばれたような一大組織が形勢されるようなことないだろうが、しかしそれに似たような、特定の事業に対して、複数の(競合し合うような)大企業同士が集合して取り組むといったことが起こる時代なのかもしれない。――――そうか、これも個から集へ向かうということか。