風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その210)

『過去の子、今の子、未来の子』


 げぇっ!(挨拶)


 朝は涼やかに晴れていたが、夕方頃、急速に雲って霧雨が降りだしたかと思ったら、いきなり豪雷雨。今年流行の局所的雷雨で、1時間もしない内に止んだ。気温はまあそこそこ。暑くも涼しくもない。
 人間のタイプ分類にもいろいろある。【文化系・体育会系】や【甘党・辛党】といった嗜好的分類に始まり、【文系・理系】・【記号系・映像系】といった知能的分類、【犬型・猫型】といった性格的分類など、その種類は多岐に渡る。
 個人的によく人間の分類に用いているのが【何時の時世に視点を合わせているか】という分類だ。先のことばかり考えている人は【未来の人】だし、過去ばかり振り返っている人は【過去の人】だ。職業別に代表するならば、前者は科学者や技術者に多く、後者は考古学や地質学に関わる分野の人に多い。一般的には抱えている過去が多い分、そのような傾向になるのか、年輩の方ほど【過去の人】になりやすいようだ(表現に問題があるかもしれない)。よく未来のために、とか、私たちの子孫のために、なんて言葉を聞くけど、結局のところ、ほとんどの現代人は自分の生きている期間のことばかり考えているということだ。
 過去を見つめることは別に悪いことではない。ただ、それだけを行い、それを未来へ繋げようとしないのは、あまりエネルギッシュではないと評価できる。例えると、過去や現在から得られることからボールを作って、未来に向かって投げるエネルギーに欠けるということだ。逆に言うと、エネルギッシュな人はより遠い未来に影響を及ぼせる可能性があるということだ。


 そういう意味で、現在だけを見つめ、現在のみのために生きている人はそのエネルギーが最小だと言える。エコロジーだといえばその通りだし、個人の人生をどうこう言うつもりはないが、ちょっとつまらなそうだな、とは思う。