風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その200)

『誰も彼も信じすぎると、期待通りの効果が得られないときにヒステリックになりやすい』


 もうやだ、この国…。(挨拶@カードがダメならチップとかソフトとかin B-CAS


 薄曇りでややスッキリはしない天気。暑くもなく寒くもなく。
 ネットワークの利用に伴う危険性なんかがよく取り沙汰される。多くの場合、子供がその被害を被ることを問題として論じ、大人が監視・指導しなくてはならない、なんて意見も見られる。
 だがそんなことをしたところで、大人だけがなんとなく解決した気分になるだけで、根本的に問題が解決されるわけではない。もちろんネットワークに起因する何らかの被害を完全に無くすことはできないが、しかし少なくとも極小を目指すのであれば、もっとも重要なことは、子供に自衛することを教えること以外にない。これは大人にも当て嵌ることだが、詐欺にあったり、理不尽な扱いにダメージを受けた、というような被害にあった人間のほとんどが、警戒心が薄く、他人の言うことをそのまま信じたりしている。また退路や迂回路というものを用意することをまったくしない人も多い。何故そこまで無防備なのか、理解に苦しむが、多分、自分だけは安全、とか、信じることは美徳、などという考えを抱いているのだろう。そういうふうに子供の頃から教え込まれているからだと思う。
 仮に自分では何一つ安全策を講じていないのに、ほとんど危険な目に合わず生きていられるのは、何かに護られているからである。それは国であり、警察であり、親であり、地域社会であるときもあるだろう。だが、それらから離れ、目の届かない場所で安全に活動するためには、自衛する以外に手段はない。当たり前のことだ。そういう自覚の薄さが危険を招くことを教えるべきだろう(こんなことは基本中の基本で、知らない人にはついていかない、と同じレベルなのだが…)


 学校の裏サイトを監視して、人を傷つけるような書き込みは削除要請しよう、などと言ってる人はネットワークのことを解ってなさすぎどうこう以前に寝ぼけ過ぎだ。完全に子供を舐めてかかっているとしか思えない。子供は大人の監視が入ったら早々に新しいサイトを立ち上げるか、他のサイトに移るに違いない。