風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その192)

『現実はいつかバーチャルに敗北するしかない』


 キレイな阿鼻谷だとぅっ!?(挨拶)


 朝からしばらくは曇っていたが、その後は程好く晴れていた。上着は一応持って出かけたが、それを着る機会はなかった。
 風鈴製作者は子供の頃から今に至るまで、アイドルというものを崇拝したことは一度もない。TVや雑誌で見かけても、ふーん可愛いね、と思うことはあるものの、それ以上の感情はない。これは二次元でも同じことで、特定のキャラにアイドル的感覚でいつまでも固執することはない(作品全体に固執することはままあるが)。
 ただあえて三次元(現実)と二次元(仮想)を比較したときに、超長期に渡る将来性があるのは二次元だろう。三次元のアイドルに関しては4/13に書いてある通り、結局、現実に生きる一個人としての存在が偶像たるアイドルであることを妨げるし、何より現実には物理的な制限が大きい。これは姿形だけではなく、声や演技力などの芸事にも及ぶ。肉体的制約を受ける生物にとって限界は常について回るのだ。


 対してヴァーチャルで偶像を投影する場合、デバイスインターフェイスの進化、そして人の感受性の研究が進むにつれて、どこまでも成長していく(もちろん人の快楽受容体の限界は超えられないが)。最終的にはそれらは仮想ではなく、現実以上の現実として受け入れられるだろう。