風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その171)

『広範な利便性の向上が、それに反するものを駆逐する』


 “旦那様”じゃなくて“ご主人様”であるところに――(挨拶@続く)


 晴れているものの、ずっと薄曇り。涼しくて、もう汗はかかない。○○時々××という表現があるけど、天気ってそんなにくっきりと区分けされていない。にわかに、とか、だいたい、という曖昧な表現の方が適切だと思う(わざと適切にしていないのだろうけど)。
 以前から何度かクレジットカードや電子マネーについて触れてきているが、最近はQuicPayを使える店が増えてきたし、クレジットカードにしても全国展開しているような店の店員は決済処理が手馴れているので、そういう店ではクレジットカードを使うようになった。コンビにはもうほぼ全て電子マネーで済ませている。そうなると現金などほとんど使わないわけで、今では一番使っているのは自販機だ。それだって頻繁に飲んでいるものを店舗で買ったり、まとめ買いしたりすればクレジットにできるわけで、やろうと思えば現金など一切使わずに生活できるだろう。
 思ったよりも早期に現金不要の社会になりそうだが、しかしそれでもあと数十年は現金は存在し続けるだろう。それはやはり現金に対する信用が盲目的に高い高年齢層が存在することと、あとはクレジット決済に関する手数料が払えない個人商店や、商品をわずかでも安くしようとクレジット決済を採用しない小規模店舗が存在するからである。風鈴製作者は販売業の経験をしたことがないので詳細は分からないが、これだけクレジットカードが普及しているにも関わらず、ほとんどの場合、クレジット会社は契約者個人に対して年会費を課していない。つまりその分は販売者側が負担しているわけだ。クレジット決済を採用することによる集客力の向上で充分な利益を得られるような大規模店舗ならばともかく、わずかな負担増が命取りになるような零細店舗では、現金による取引に頼らざるを得ない場合もあると考えられる。


 しかしすでに小規模の実店舗を構えている店は次々に潰れている(あるいは自分で潰している)のが現状だ。すでに、そういう小さな店はネット上で、しかも専門性を高くしないと生き残れない時代だ、と言い切ってもよいと思われる。