風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その148)

『受け止め方は自由だが、見落としているモノがある限り、それは欠陥だ』


 ――――と思ったら『サイレン』終了のお知らせが各所で…。マジか…。(挨拶)


 またまた雨。気温も低いまま昼もほとんど上がらない。今年は去年と比べると相当に涼しい(平均気温の話)のだが、しかし熱中症などに罹る人は去年と同程度なのだとか。寒暖の差が大きく、体が暑さに対応しきれないためらしい。
 一昨日、確認した映画館で『スカイ・クロラ』を観てきた。各所で“雰囲気映画”だという意見を目にしていたが、まったくそんなことはない。とても理屈っぽい理性的な作品だろう。
 上映時間という枠組みがある以上、原作と比較することに意味はないが、やはり原作の方が面白いし、原作で語られていることの半分くらいしか込められていないと思う。キルドレたちがなぜ飛ぶのかといったことや、彼らが普通の人間たちをどのように見ているのかということはもっと強調すべき部分だし、なにより、そうしないと草薙水素の「可哀想なんかじゃない!」の意味がまったく別の意味に捉えられてしまうだろう。


 もともと意図して(別の意味に捉えるように)改変している可能性もあるし、そもそも観客がどのように受け止めようと自由だ。しかしそれは発信されている情報をちゃんと受け止められていればこその話だろう。その辺りのさじ加減も作品作りの難しさのひとつだ。