風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その145)

『首を挿げ替えて解決する問題とそうでないものがある』


 エクスタシーを…感じるっ!(挨拶)


 朝から涼しく、日中にかけてもほとんど気温が上がず、20℃少しで推移。時折、小雨が降っていたが概ね曇りの一日だった。東北以北では記録的な低温だったらしく、各地で8月としては観測史上最低を記録した。稚内市では1.5℃を記録し、1893年に記録した道内の8月の最低気温の2.1℃(帯広)を115年ぶりに更新したらしい。
 何やら北京五輪では野球でメダルが取れなかったとかで、ネット上でもかなりそのことを報じた記事を目にする。誰それがエラーしたとか、選手間で揉めていたとか、故障が多いとか、いろいろと言われているが、やはり一番多く目にするのは監督である星野仙一氏の責任を論じたものだ。
 しかし責任責任というが、いったい何に対する責任なのだろう。日本オリンピック委員会? 球界? 日本国民? それとも国家そのものに対してだろうか? ちょっと判断がつかない。一番妥当性がありそうなのは球界に対してだが(何しろプロ選手を非営利行為に駆り出しているのだし)、それ以外に対する責任などかなり希薄ではあるまいか。よくオリンピックなどの国際競技について、税金が使われているという理由で成果を上げる責任があるみたいなことを言う人がいるけれど、体育会系・文科系、規模の大小問わず、ほとんどあらゆる競技には公費が投入されている。それら全てに何らかの成果を出す責任があるのだろうか。風鈴製作者はそうは思わない。


 オリンピックは一種の代理戦争だから勝たなくてはならない、と言う人もいる。しかし一体何の代理になるのか、まったく意味不明だ。本来、スポーツとは無駄で何の利益も得られないものだ。そこに国家にとっての営利行為である戦争行為の代理性を求めるなどナンセンスだ。