風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その135)

『移動しない。移動させない。これが通販の利点だ』


 てご……いえ、何でもありません。気にしたら負けです。(挨拶)


 今日も大体同じような天気。しかし軒先の植物を見てみると、さほど萎れてはいない様子。植物は強い。…単に手入れが行き届いているだけということだろうけど。
 通販を好まない人の多くは、やはり実際に手にとって品物を選びたい、という理由を上げる。まあ、商品によってはそういう心理は分からなくもないので、これはまだいい。しかしこの間、驚くべき発言をした人がいた。なんと、商品を配達するために化石燃料が消費されより多くの二酸化炭素が排出されるから、と語った人がいたのだ。
 言うまでもなく、一般的な流通の過程で商品はいくつもの卸売業者の間で取引され、何度もあちらこちらに行き来する。それだけでもかなりの無駄を抱えている上に、お客が商店で商品を購入するにはそこまで人間というかなりの重量を輸送しなくてはならないのである。エネルギー的には通販で(可能ならば直販で)購入するのが何よりもロスが少ない。こんな小学生でも分かりそうなことを間違っている人がいるのだ。過剰な環境教育のもたらした弊害かもしれない、ということはなく、ただ単に何も考えていない馬鹿がいるということだ。


 ちなみに個体差が限りなく極小な商品でも通販を利用することを拒否する人もいる。これは製造者、もしくは販売者を信用していないということで、改善には営業努力が不可欠だ。まずはやはり画面上の情報量をもっと増やすことから始めるべきか(専門的な商品を扱う通販ではすでに行われていることだが)。