風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その101)

『本能を否定し、感情で自己を苦しめる。それが人間』


 わたしがあなたを守るから…。(挨拶)


 今日もずっと曇り。昼過ぎに少し蒸し暑い感じになったが、それでも不快なほどではない。何か梅雨に入ってからよりも4〜5月の方が雨が降っていた印象があるのは風鈴製作者だけだろうか。日照時間は少ないと思うのだが…。
 何か自分に都合の悪いことを他人のせいにしようとする傾向は誰にでもある。これは少しでも自身にかかるストレスを回避し、心理的安定を図る本能的行動だと思うが、しかし当然ながら現代においてそういった行動は逆にストレスを増やす結果にしかならない。
 現在、人間社会は極めて平和的であり、今後、さらにその傾向が強まると予想できる。そういった社会ではあらゆる意味で善人であることが求められ、同時にそのように教育される。そんな中では、いろいろと弊害はあるだろうが、全体としてとても穏やかで優しく、非暴力的な人間が多くなるだろう。そういう倫理観を持った人間が本能に従い、物事の責任を他人のせいにしようとしても、どこかで自分の行為を非難する心理が働くのは自然の流れだ。つまり罪悪感により、自分で自分へのストレスを加えるのである。


 自然な流れ、と書いたが、もちろん“どちらが自然か”は歴然としている。しかし元々、人間は不自然な生き物だ。本能で身につけた対処法を否定するくらい異常というほどでもない。