風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その91)

『どこまでも膨張すれば、全てを飲み込むしかない』


 ナンバーワーン!(挨拶)


 曇り時々晴れ。朝夕は涼しく、日中もさほど暑くはなし。
 どうも宇宙開発というとSF的なことを連想し、かつ未来におけるそういったことの実現を信じている人は多いように見える。SF的な作品で頻繁に見られるのが、数百年後には月や火星、あるいは宇宙空間に人類が植民して生活できるコロニーを形成しているというものだ。
 結論からいって、まずそんな未来は訪れない。そんなことをする理由がないし、意味もない。地球外から資源を採集することは充分に考えられるが、わざわざ一般人が他の惑星に移り住むようなことはない。


 未開の地への植民とは、現状で充分な財が獲得できない場合に行われる。誰もが一定以上に裕福な暮らしを送れるようになれば、わざわざ未開の地へ踏み込もうとは考えないのが自然だ。