風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その77)

『あけすけであることが必ずしも安心に繋がるわけではないが、まあ信用はできるだろう』


 肉! 貴様、麺を二流三流と抜かすかっ!! あと牛! 四人目だよっ!!(挨拶@さすがゆで先生。期待を裏切らないぜ…)


 安定して晴れた天気が続く。確かに長時間、外出していると汗ばむ陽気ではあるが、まだキツイというほどではない。
 今週の週刊少年ジャンプに創刊40周年記念企画で『キン肉マン』の読み切りが載っている。正直、一般読者には何が何やらの内容だろうし、仮に2世を読んでいても、やはりキャラクタの長い繋がりを理解していないと、何でコイツらこんな罵り合ってんの?、という印象を持つと思う。アレの良さが解るのは子供のまま素直に読み通した人間だけだろう。
 かつてジャンプ漫画のモットーは“友情・努力・勝利”だった。いつの頃からか聞かなくなったが、実際、モチーフとしてあまりに泥臭いイメージを嫌ったのか、掲載される作品もそれら3ワードからは離れたものが多くなったと思う。その中でも特に失われたのが“友情”だ。ここ10年ほどの作品群を見ていると分かるが、バトルものが多い関係上、努力 → 勝利という流れは散見される(“努力”がない場合も多いけど)ものの、やはり友情というものを描いている作品は圧倒的に少ない上に、描いているとしても連帯感や責任感・あるいは一種の上下関係などで一緒に行動しているだけのことがほとんどだ。どこか義務的なのである。


 読者の価値観の変化に応じて変化してきているといえばそうなのかもしれないが、しかし少なくとも風鈴製作者の考える友人の条件とは、遠慮せず文句が言い合える仲であることだ。そうでなければ一緒にいて安心できない。安心できない相手に友情を感じることができるだろうか?