風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その51)

『“アレ”は遠く、“ソレ”は近い。共通するのは自分は対象外だということ』


 最近、若い子にウーパールーパーとかエリマキトカゲ走りが通じません…。(挨拶)


 静かに晴れて気温上昇。今年の5月中旬は涼しい日が多かったので、まだこの言葉を口にしていないが、そろそろ音を上げるような陽気になりそうな気配。それすなわち「もうダメだ」
 他人と会話をしている際に、直接口にすることが憚られるようなことを伝える際に“アレ”という指示語で表現することがある。主に共通の概念を持つ相手との陰口の一手法なのだが、“アレ”という言葉の本来の用法から考えて、自分たちはそうではない、そこからは遠く離れている、というニュアンスを言外に含む言葉であると思われる。そういう意味合いを含ませた表現を用いることによって話している相手を会話内容の対象外にし、直接的不快感を感じさせないようにして、少しでも自分の側に引き込もうという無意識の意図がそれを使わせるのではあるまいか。


 はい、考えすぎである。風鈴製作者も相当にアレであるからしてこういうことを書いてしまうのだろう。