風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その43)

『あらゆることには予兆がある。それを見逃せば振り回されるのは必然だ』


 ゴキブリのよーに逃げるっ!(挨拶)


 相変わらず曇りがちで涼しい。そういえば咽喉部の不調はほぼ治まったが、依然として周囲に不調を訴える人間は多い。結局、血液検査はしなかったが、医者は百日咳の可能性は否定できないというコメントをしていた。
 夕食時にTVで古い家電製品の部品劣化によって起こる発火現象について論じていた。扇風機やテレビなど購入から20年以上が経過しているものが、ある日、突然に発火し燃え上がるという事例が増えている(実際はずっと以前からあったと思うけど)ことを受けて、問題点を論じていたのだが、とにかく製品を製造したメーカーの設計上の不備を強調する論調で下らなかった。
 安全設計がなされていない、などということは誰にでも言える。しかしどんな事態にも対応し、けっして人的被害が出ないような完璧な製品を作り出すのはほぼ不可能であり(後述するが、これは設計以外にも問題があるからだ)、仮にそういうものを作ろうとすれば、ほんの些細な不具合が発生した時点で作動しなくなるような機構にするしかないと思うのだが、それでは使用者の苦情が絶えないだろう。


 そもそも使用者の意識に最大の問題がある。どんなものでも定期的にメンテナンスを行うのは当たり前なのだが、それを意識している消費者は非常に少ない。まずそういった意識改革を行い、同時にメーカーがそれに応じたサポートを行うのが最善の道だろう。