風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その29)

『他人を演じる行為には少なくとも投影と論理という2属性がある』


 このバッカヤローーッ!!(挨拶@すぐにネタが分かった貴方にダイ大勲章)


 体調不良につき昼頃までゴロゴロしていたが、経験上、ほどほどに動いた方が治りが良いのでいつも通りに行動。しかし夜になると咳が発作のように出る。…ちょっと百日咳を疑う。流行ってるみたいだし。天気は昨日と同じく晴れてとても暖かかった。
 だいたいの人が小中学校などで一度は演劇を経験していると思う。演技をする上でよく言われるのが“心を込めて”台詞を言うというものがあるが、普通の人にそんなことを連呼されても何をどうしたらよいのか、理解しがたいものだろう。“心を込めて”と言うが、ではどうすればそうすることができるのだろうか。
 結論から言うと、無闇に激しいだけの自分の感情を込めることはまったくの誤りである。込めるべきなのはあくまでも演じるキャラクタのものであり、自分のものではない。つまりはキャラクタの性格や置かれた場面の状況、さらには境遇などを考慮した上で論理的結論としての語りや振る舞いをするのである。そう、演技は感情や勢いではなく、あくまでも論理なのである。


 しかし時にキャラクタの全てをリードし、自己とキャラクタを重ね、投影することで演技する人もいる。だが実際にはこの手法を採るのは非常に困難だ。何しろリードに思い込みが入れば、途端にキャラクタ性が破綻する。だからほとんどの場合、投影を論理で補強する形で演技をするのである。投影だけで完璧にこなせるのは天才以外にはありえないといってよいだろう。