風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その28)

『何もかも知れ渡れば良いということではない』


 何で硫化水素自殺の流行がネットの書き込みのせいにされてんの? 発端はともかく、特定の製品まで報道して一般に広めたのはマスコミだろ。(挨拶@そもそも発端だって自殺マニュアル本にはいくらでも書いてあるし)


 昨日のイベントで消耗したのか、体調が極度に悪化。寝込むほどではないが機能不全は否めない。天気は終日晴れ。穏やかな気候だった。
 天然記念物などの希少生物の姿を撮影し、適当な芸能人かあるいはナレーションを付けて放映する類の番組が昔からあるが、大抵は表向きの建前として自然保護を謳っている。もちろん、そんなものを謳うならわざわざ森や山に分け入って動物の棲み処を踏み荒らしたり、ましてや、○○に行けば会える、なんて生息域を公開するような真似をするな、と言いたいところなのだが、一向にそういった声は表に出てこないし、知識人・評論家・コメンテイターと呼ばれる人たちもほとんどそういった真っ当なことを口にすることはない。
 動物にとって自分たちの生息域に人間が入ってくること自体がかなりのストレスだろう。逆に考えてみればすぐに解りそうなことなのだが、例えばある日、自宅に帰ってきていきなり部屋中が獣臭かったらどうだろうか。とてもそんなところではくつろげないし、落ち着かない。動物にとってもそれは同じか、それ以上のストレスである。ほとんど場合、彼らにとって人間とは命を脅かす存在でしかないのだから。


 同じようなケースで、人や家畜を襲う獣は害獣と呼ばれる。しかし家畜は別としても、人が獣に襲われるのはほとんどが森や山といった彼らのテリトリーを人間が侵した場合だ。言わば正当防衛なのである。人間も同様に人里に下りてきた猛獣は問答無用で射殺するのが通例だ。やっていることは“自分の利益を守る”というまったく同じ原理から来る行動だ(もっとも人間側が侵略していくことがほとんどだが)。