風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(その351+365+347)

『アチラを立てればコチラが立たず。まさに今のアメリカ』


 ※この日記は、風鈴製作者のそのときの気分によって内容が激変する可能性を孕んでいます。多趣味的人格(多重人格性とも言う)を認めない人にはきっと耐えられません。あしからず。


 円高じゃなくてドル安ですねぇ…。(挨拶@一時的に$1=\95台だってさ)


 やや曇りがちな天気で、昨日までほどには暖かくはならなかった。…とはいっても、それでも平年よりも高いのだが。
 約12年ぶりに$1=\100割れである。案の定、米国は公定歩合を引き下げることで対応するようだが、しばらくはジリジリとドル安が続くだろう。ここ10年の日本の手法に倣うならば、確実に下げ止めるつもりならば公的資金の投入しかないわけだが、ただ米国としても無理にドル安を食い止める気は無いかもしれない。そうすることによって貿易赤字を食い止め、実質的な不況状態を緩やかに詳らかにできる(可能性がある)からだ。
 もっともあの国は覇権国家であるからして、今後も世界の中心を担っていくつもりならばそんなことはできないだろう。“強いアメリカ”を気取るには不況という立場を明らかにしてはならない、という立場を採るのがこれまでのあの国の歩みである。さて、それが今回も続くのか…。


 基軸通貨としての“ドルの信用”を問題にしている記事が散見されるが、ドルと同等かそれ以上の信用度を有するユーロが存在する現在、ひとつの通貨を機軸にするという考え自体が時代遅れであるとも言える。また、いずれ時が経てば何かを基準に考えなくてもよい時代が来る。そういう時代も視野に入れて、一度、経済構造そのものを考え直す時期に来ているということだろう。