風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(その311+365+347)

『大人しいのはとても平和だけれど、過剰になるとただの怠惰だ』


 ※この日記は、風鈴製作者のそのときの気分によって内容が激変する可能性を孕んでいます。多趣味的人格(多重人格性とも言う)を認めない人にはきっと耐えられません。あしからず。


 お客様は神様です、ってのは、評価してくれるから、って意味なんだけどね。(挨拶)


 再度の降雪。終日、降り続いていたが、今回はまったく積もらず、昼過ぎから夕方にかけては霙だった。
 最近の若い人は積極性に欠ける、とは10年位前から耳にする言葉だ。実際にはもっと前から言われていたのかもしれないが、風鈴製作者とその周囲の世代が直接的にそういう趣旨の言葉を聞かされるようになったのはその頃からである。
 言わんとしていることは分からなくもないし、同意できる部分もあるのだが、こちら側から言わせると、そのように育てたのは自分たちではないか、と主張したいところだ。暴力はいけない、競争するのも良くない、とにかく大人しく、大人の言うことに従順であれと教えたのは、紛れもなく大人たちである。つまり、正しく言うならば、最近の若い人は積極性に欠けるのではなく、物静かで控えめ、自分からは前に出ず、人の言うことには素直に従う人が多いのである。そういう傾向がやや過剰気味なため、中年以上の人たちは逆に苛立つのだろう。


 まあそれも社会人として生きていくうちに適応していくものだとは思うが、適応する前に教え込まれた観念と現実に要求されるアクティブレベルのギャップに耐えられなくなる場合も多いだろう。就職してすぐに辞めてしまう人が多い聞くが、組織に執着がない、飽きっぽい、という原因よりはそういう理由の方が多いのではあるまいか。