風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(その206+365+347)

『最適化する程度で実現するものを不可能と思う人間。それを素人という』


 ※この日記は、風鈴製作者のそのときの気分によって内容が激変する可能性を孕んでいます。多趣味的人格(多重人格性とも言う)を認めない人にはきっと耐えられません。あしからず。


 …開始5分でオチが読めてしまうミステリドラマとか、もう最低だ。(挨拶)


 昨日や一昨日と比べると朝は雲が出ていたが、結局、日中は穏やかに晴れて暖かかった。今日は十三夜だったのだが、日没後もよく晴れて美しい月夜となった。
 福岡県の北九州市に球速200キロのマシーンが置いてあるバッティングセンターがある。取りあえずOHPはココ(通常営業では180キロが最高速だが)。
 一般的に言って人間の肉体では出すことはほぼ不可能の球速ではあるが、けして打てなくはない。もちろんちゃんと大きくバックステップを取ってフルスイングしようものなら、そうそう当たるものではない。投球前からバックステップを(小さく)取り、マシンアームの振りを観察することによりタイミングを計るのである。アームタイプのバッティングマシーンは基本的に直球なので、これで打つことは充分に可能だ(若干の慣れは必要だろうが)。
 それは“打つ”ではなく“当てる”と言うのでは?、と思うかもしれないが、しかしバッティングというのは端から打者の腕力だけでボールを飛ばしているのではない。投手が球に乗せた運動エネルギーとボール自体の弾性による反発力を利用して、初めて遠くへと飛ばせるのである。故にただ早いだけの真っ直ぐな球は、バットを合わされただけでヒットにされてしまう。もちろん球威に押し切られないだけの力は必要だが、カットボールなどの高速変化球と比べると、むしろ打ちやすい球だと言える。


 ついでに言うと、打者は投げ放たれたボールだけを見てスイングをしているのではない。少なくとも投手のリリースまでの腕の振りや踏み出し、そしてリリースの瞬間は加味してスイングの位置とタイミングを決めている。こういった経験則による予測は野手にも存在する。外野手は打撃音やその瞬間に跳ね上がったボールのわずかな軌道でだいたいの落下地点を読むことができる。そういう能力があるからこそ、ボールから目を離して追いかけることが可能となり、とても追いつけそうもない打球に追いつくのである。この辺りが素人と経験者の大きな差だろう。