風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(その199+365+347)

『当たり前のことを何度も突きつけられることは、数ある精神的苦痛の中でも上位に入る』


 ※この日記は、風鈴製作者のそのときの気分によって内容が激変する可能性を孕んでいます。多趣味的人格(多重人格性とも言う)を認めない人にはきっと耐えられません。あしからず。


 それは論理的ではない。(挨拶)


 朝から寒々しく、昼もほとんど気温が上がらない。厚い雲に覆われ、夕方からは冷たい雨が降り出した。
 『TRICK』以来、実に7年ぶり(TRICK2も何回か観ているので、それもカウントするなら5年半ぶり)に自発的にTVドラマを観た。いわゆる月9ドラマである。理由は福山雅治が出ているから。風鈴製作者は彼のファンである(追っかけをするほどじゃないけど)。
 そういう理由で観ることにしているので、ドラマのシナリオや演出にはまったく期待していなかったのだが、うん、案の定、まったく面白くもなんともない。原作小説シリーズを読んだことがあるため、湯川助教授のキャラクタ性を知っているだけに余計にだ。あんなつまらない嘘に心動かされるキャラクタなどありふれ過ぎていて意外性などまったくないし、何より“あくまで論理的なガリレオ”というキャラクタ設定にはそぐわない。原作のキャラとは別物として考えても、ありえない物語展開だ。
 殺人手法にしても、常識で考えればすぐに分かる程度のものだ(小川の中のアヒルを見た瞬間に、わずかでも発想しない現代人がいるのだろうか?)。あんな程度の事件を解明できなくては、警察はおまんまの食い上げである(あえて古臭い表現)。いったい何歳くらいをターゲットにした作品のつもりなのだろうか?


 そもそも現実に捜査のために自分の研究を止めてまで検証実験を始める研究者など、まずいない(というか大学側が許すはずがない。湯川助教授はどうやって実験場や実験器具を借りたのだろう?)。研究者はそんなことをしている時間があったら、自分の研究をしたいと思うのが自然だし、そうするべきだ。ついでに受講者にあんな程度の低い質問をする物理学者もいない。マイクロウェーブで水分子を振動させることにより物体を温める家電製品は?、なんてことを質問すること自体どうかと思うが、それに答えられない人間もどうなのか。刑事なんてやっている場合ではない。すぐに中学校くらいからやり直すべきだ。