風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(その127+365+347)

『愛着は道理に勝る』


 ※この日記は、風鈴製作者のそのときの気分によって内容が激変する可能性を孕んでいます。多趣味的人格(多重人格性とも言う)を認めない人にはきっと耐えられません。あしからず。


 燃え尽きるほどヒート! …気温がね。(挨拶)


 そんなわけで晴れて暑い。まあそれでも人間慣れてくるもので、夕方頃になれば自転車で走行している程度なら、気が滅入ることもなくなった。
 そうして買い物に行った帰りのことなのだが、夕暮れ時の住宅街にて前方から小走りで向かってくる小奇麗な和服を纏ったご婦人が。その手にはリードが握られており、彼女の前方をトコトコと、やはり小走りで向かってくる小動物が。
 …始めは小型犬だと思った。しかし風鈴製作者はすぐに気付く。犬にしては極端に毛が短い、と。確かに犬にも毛の短い種類はいるが、どちらかというと小型犬はフサフサしているものが多いように思う(多分、体温保持の問題だろう)。
 さらに接近。なんかやけにずんぐりむっくりしてて、顔の正面が少し平たい感じ。…わかった。豚だ。
 ミニブタである。それがトコトコと機敏な動作で賭け、リードを引いてご婦人を走らせているのだ。和装女性と豚が住宅街を走り抜けている図は、なかなかにシュールだ。ちょっとコメディ漫画っぽい。なかなかいいものを見たと思う(別に豚が走ること自体は珍しくもないが)。


 (畜産以外の用途で)豚を飼っている人はそれなりいるらしいが、実際に見たのはこれが初めてだった。なかなかにキュートなものだし、人によく懐きそうだ。なるほど、住めば都、飼えば家族、である。