風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(その83+365+347)

『現場の人間ばかりが責任を負わされる時代は終わりつつある』


 ※この日記は、風鈴製作者のそのときの気分によって内容が激変する可能性を孕んでいます。多趣味的人格(多重人格性とも言う)を認めない人にはきっと耐えられません。あしからず。


 前にも同じことが原因で事故があったような…。(挨拶@JR宇都宮線架線切断事故)


 終日、雨。静かにシトシト降り、雰囲気はとても梅雨らしい。少し蒸すものの、暑くはない。日没後、しばらくしてから止んだ模様。
 今朝の午前8時頃、JR宇都宮線(及び高崎線)が架線の切断による停電で長時間に渡って普通となった。事件詳細はコチラで、事故原因はコッチを参照のこと。
 事故原因の記事を読めば分かるが、挨拶で書いた通り、以前にも同様の事故(エアーセクションでの停止による架線溶断)は起こっているようだ。記事内では今回、セクション内に停止してしまった列車の運転手のことばかりが書かれて、さも原因の全ては彼のミスのように書かれているが、そうではないだろう。
 現在、日本の電車は主にATCによって運行を管理されている。運行予定時刻や車間距離に応じて、自動的に適正な速度を割り出し、それを超過した速度で走行している場合、減速を行うシステムである。またTASC(定位置停止装置)やATO(自動列車運転装置)などもある。これらを用い応用すれば、エアーセクションにはけして止まらないようにするのは可能だろう。しかし、過去に同様の事故が起きているにも関わらず、そういった対策は打たれていない。――――さて、根本的な原因はどこにあるのでしょう?(もちろん現状のシステム化でミスを犯した運転手の責任がないわけではない)


 人間はミスをする生き物だ。それを知っているからコンピュータを導入し、安全のためのシステム構築をしているのである。多分、それでも事故は起こり続けるだろうが、その責任は現場の人間よりも、むしろそんな事態を引き起こす不充分なシステムを作った人間と、それを採用した人間に問われることになるだろう。