風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(その61+365+347)

『ある作業が及ぼす結果が良いからといって、それを行うための犠牲を無視する愚』


 ※この日記は、風鈴製作者のそのときの気分によって内容が激変する可能性を孕んでいます。多趣味的人格(多重人格性とも言う)を認めない人にはきっと耐えられません。あしからず。


 今日は穏やかに晴れていたが、結局また夕方頃から雨。深夜になるにつれて、やや強まった感じ。暑くもなく寒くもない。
 バイオエタノールの普及に伴う生産向上の影響を受け、一部の食品が影響を受けて高騰している。オレンジなんかがいい例。
 バイオエタノールは主に穀物(サトウキビ・トウモロコシ・大麦など)から作られており、それらが成長する過程で吸収する二酸化炭素が、排出される二酸化炭素よりも多いため、環境に優しいとされている。また穀物から生産されるので、半永久的に生産可能というのも従来の化石燃料との違いだ。
 一見、理想的であるようだが、今後、生産を続け需要が伸びれば、材料となる穀物の大量栽培が不可欠となる。すでにその土壌の確保策として転作を行った結果が、現状の食品高騰に繋がっている。そして更に栽培量を向上させるならば、新たに畑を増やすしかない。さて――――そんな土地がどこにあるのでしょう?
 新たに開墾するのならば、それを行うために二酸化炭素が排出されるだろうし、そもそも開墾を行うこと自体が自然破壊であることは言うまでもない。


 さも、温暖化をくい留める最終兵器、みたいな扱いをされている感じだが、そんなわけはない。本当に温暖化を止めたいなら燃料を使用すること自体を止めるべきだ。全ての自動車を電気稼動にするのが非常に有効なのだが、それだけの電力を生み出すには、現状、原子力に頼る他ないだろう。反対する人が多すぎるのがネックだが。