風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(その325+347)

『真に純粋なものとは、即ち無である』


 ※この日記は、風鈴製作者のそのときの気分によって内容が激変する可能性を孕んでいます。多趣味的人格(多重人格性とも言う)を認めない人にはきっと耐えられません。あしからず。


 汚れたくない
 そう言って彼女は砂場には入りませんでした


 穢れたくない
 そう言って彼女は人間から離れていきました


 混ざりたくない
 そう言って彼女は何も食べなくなりました


 変わりたくない
 そう言って彼女は息を止めました


 彼女はもう何も言いません
 きっと全ての望みが叶ったのでしょう――――


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