風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(その262+347)

『この世は人より先に滅ぶ神様ばかりである』


 ※この日記は、風鈴製作者のそのときの気分によって内容が激変する可能性を孕んでいます。多趣味的人格(多重人格性とも言う)を認めない人にはきっと耐えられません。あしからず。


 しゅ〜りょ〜っ!(挨拶)


 快晴。本当に雲ひとつなく、大気も澄み渡っていた。朝は冷え込んだが、陽がさんさんと降り注ぎ、昼間はまったく寒いと思わなかった。
 …が、そんな天気とは裏腹に、昨日の腹痛1名が見事クリティカルヒット!出勤早々からそのことを知らされ、“昨日から今までで”その人物と接触を持った人間は全員ウィルスチェック(いわゆる検体を採取)を実施した。結果は後日。そして、感染の可能性の低い、つまり、ごく最近、感染者と接触を持っていない職員たちで、職場を塩素系洗浄液で全面消毒した模様。感染の可能性が高い人間は、仕事にならないので帰宅の途についた。
 しかし、ウィキペディアノロウィルスの項を熟読すれば分かるのだが、上記の処理にはひとつ、とんでもない誤りがある。それは感染の可能性が高いのは、昨日から今までで感染者と接触を持った者、としていることだ。ノロウィルスの潜伏期間は24〜48時間のため、昨日、発症した感染者は、最大で金曜日の時点で感染していたと考えられる。だから本来なら、そこから感染者と接触した人間全員を対象にしなければならないのだ。さてさて、大丈夫なのやら…。
 ちなみに風鈴製作者は現時点(12/19 AM1:58)で何も症状は出ていない。潜伏期間から考えると、12/19の夕方ごろまでに何事もなければ、何も起こらないはずだ。しかしノロウィルスに感染しても、発症しないケースもあり、同時に発症が治まって(またはそれに相当する時点)から、48時間は糞便などにウィルスが混入するらしいので、つまり木曜日の夕方くらいまでは、周囲の人に感染させないように自己管理しなければならない。


 風鈴製作者もそうであったように、この国の人は少し衛生管理がなおざりになっていると思う。一ヶ月ほど前にあった狂犬病で死者が出たことも、そういうことの表われだろう。滅菌室のような国に住んでいるが故に、世界そのものが清潔なったかのように錯覚しているように見えるし、また国内は清潔で安全に違いないと思い込んでいる。しかし、国内で撲滅したウィルスも海外ではまだまだ存在するし(全世界的に撲滅したのなんてペスト菌くらいではなかろうか)、国内だって撲滅したと思われた結核菌が平然と復活している。気を緩めれば、いつでも、いくらでも、細菌やウィルスは現れるということだろう。