風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(その41+347)

『そして、真なる天才は新たなる世界を創り出す』


 ※この日記は、風鈴製作者のそのときの気分によって内容が激変する可能性を孕んでいます。多趣味的人格(多重人格性とも言う)を認めない人にはきっと耐えられません。あしからず。


 いつでも理想の人と語り合える喜び。(挨拶)


 朝から小雨がパラついていたが、夕方前には止んだ。風も少しあったが、滞った南風。酷く蒸す。そろそろ上着は要らない季節だ。
 『εに誓って』読了。
 内容そのものに関してはネタバレになるので割愛するが、印象としてはそろそろGシリーズのまとめに入ったのかな、という感じ。起承転結で言うなら転の一歩手前というところ。
 天才・真賀田四季との絡みがよりクローズアップされてきているのだが、久しぶりに犀川助教授にとっての真賀田四季像が少し描写されていて嬉しい感じ。崇拝とも羨望とも違う何か。ある種の理想的人間関係がここにあるのだと感じた。――――しかしそれを理解し、許容できる人間は(現実でも作中でも)少なそう。今作の発言に限らず、犀川助教授は四季関連で公安にマークされているっぽい。明らかに四季寄りの発言をしている(ように聞こえる)のでしょうがないといえばしょうがない。


 一般的でない関係を否定し、邪推し、貶めるのも自由だ。しかしどんなカタチの関係もその本質はそこにはない。何か表現するための言葉を当てはめ、それに満足する。それは確実に理解ではないし、許容することにもならない。


εに誓って (講談社ノベルス)

εに誓って (講談社ノベルス)