風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(その10+347)

『人間は誰しも3つ以上の人格を持っている。論理的に言って、そうでなくては矛盾を許容できるはずがない。ただそれらが混ざり合っているため、複数と認識できないだけだ』


 ※この日記は、風鈴製作者のそのときの気分によって内容が激変する可能性を孕んでいます。多趣味的人格(多重人格性とも言う)を認めない人にはきっと耐えられません。あしからず。


 僕がキラだ。(挨拶)


 しとやかに曇り(どんな表現だよ)。夕方より雨がパラつき始めたが、傘は必要ない程度。少しばかり濡れながら歩くのも一興だ。
 さて、今週のジャンプ、というか『DEATH NOTE』。いよいよ月(ライト)が自白。なんか高笑いしててとても楽しそう。作画担当の小畑氏が描く絵はここにきてますます神がかっている。素晴らしい。
 物語の方としては、今後ニアが月をどう扱うのかが焦点だろう。世論はすでにキラ寄りになっている。某ジャスティスの国を始め多くの国がキラ支持を表明し、世界中のTV局がキラの意志の発信源になりたがり、TVCMでも各企業が軒並み支持の一文を載せている状況。もちろんそのほとんどはキラ(DEATH NOTE)の能力を恐れているか、キラの名を利用した営利目的なのは明らかだ。故に夜神月がキラだと暴露された途端、手のひらを返す可能性もあるが、しかしそれだけでは元通りの世界になるとは思えない。
 少なくとも今までキラの存在のために治まっていた犯罪が再び頻発するようになるのは必然だ。それどころか今までの反動でおそらく以前よりも増加するだろう。そうなれば一般の“善良”な民衆は、やはりキラは正義だ、と思う。情報が瞬時に駆け巡る現代において、そういった声の広がりは早いだろう。世界は混迷を極める。
 物語的には面白くもなんともないが、やはりニアは月を秘密裏に殺害してしまう方がベターだろう。そもそも月を法的に立件するにはDEATH NOTEの存在を公表しなくてはならない。そんなことをすれば更なる混乱を招くことになる。あのノートを欲しがる人間は腐るほどいる。やはり全てを隠蔽してしまうべきなのだ。――――しかしニアにはその気はないようだ。彼は法と秩序に拘りすぎている節がある(Lもそうだったが)。


 ああ、そういえば夜神月は以前(第5話)に言っていた――――リュークのような死神が百年…いや千年に一度でも降りてきただけで、人間界は大きく変わるんだ。恐ろしく意味のある存在だよ…死神界は…。それがいつの時代でもね。