風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(その4+347)

『ある一時点の現象を使った文語表現は多いが、その後どうなるかまでは考えずに使っている場合が多い』


 ※この日記は、風鈴製作者のそのときの気分によって内容が激変する可能性を孕んでいます。多趣味的人格(多重人格性とも言う)を認めない人にはきっと耐えられません。あしからず。


 さて……何が問題だ?(挨拶)


 快晴。そして暑い。桜はそろそろ葉が出始めたが、街路樹の銀杏はまったく変化なし。同じ植物なのに、と一瞬だけ思ったが、動物だっていろいろある。昆虫はサナギの状態で冬を越すものもいれば、幼虫や成虫のまま冬眠するものもいる。人間に至っては、どんな環境下であろうと冬眠しない。凄い生き物だ。
 人気爆発とか人気沸騰という言葉がある。どちらも特定の一個人、あるいは団体の知名度(商業的価値でもいい)がピークに達した状態(あるいはその寸前か)を表した言葉だが、…しかし少し考えてみると、明らかに奇妙な表現だと気付く。人気うなぎのぼり、なら解る。価値が急上昇しているということだ。しかし爆発や沸騰はおかしい。消えて無くなってしまうではないか。
 それとも爆発とは、足元が爆発して発生した爆風に乗って上昇することを意味しているのだろうか?しかし上空に吹っ飛ぶほどの爆発を受けてはただでは済まないし、結局すぐに地面に落ちる。同様に沸騰も、気体になって上昇するという意味なら、すぐに冷えて雫となって落ちるだろう。


 …まあ沸騰の方はシャレが利いているという意味では評価できる。なにせ人気というのは“水物”なのだから。